Paratiisi
現在のフィンランドでHäme(ハメ)として知られる地域では、その昔、権力を持った女性は何列にも連なったブロンズのチェーンを身に着けていました。チェーンは教会のアーチ型の天井に似た形のふたつのプレートにつながって、プレートには二羽の孔雀が生命の水の盃を守る姿が刻まれていました。
初期のキリスト教美術としてジュエリーに刻まれたその楽園のシンボルが、当時身に着けた人にどのような意味をもたらしていたのかはわかっていません。首の長い鳥は、身に着けた女性に幸運をもたらす存在だったかもしれないですし、人々と神の間をつなぐメッセンジャーだったのかもしれません。あるいは身につけた人だけが知る何か他の意味があったのかも。ひとつ確かなことは、そのジュエリーには隠れた力が宿っていて、その力は今の時代にも存在するということです。
Paratiisiジュエリーのデザインモチーフは、Janakkala(ヤナッカラ)地方のKernaala(ケルナーラ)という場所で見つかった西暦800年ごろの古代のジュエリー「ハメの祝祭衣装」がモデルになっています。