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「カレワラ・ミューズ」シリーズでは、魅力あふれる人々にインタビューを行い、彼らのお気に入りジュエリーの背後にあるストーリーをご紹介します。
今回は、モダンなミニマリズムとカラフルな遊び心を組み合わせた独自のスタイルを持つ、ヘルシンキ在住の写真家でスタイリストの Laila Lindqvist(ライラ・リンドクヴィスト)にインタビューしました。ヘルシンキ在住、衣服の使いやすさと快適さを重視するライラは、36 歳の 2 児の母親でもあります。
あなたにとってどんなことに意味があり、どんなことを夢見ていますか?
私にとって最も意味があるのは、自分が何らかの形で役に立ち、世界をより良い場所にするためにポジティブな影響を与えられる事柄やアクティビティですです。美しいもの、瞬間、言葉、自然などがそうです。シンプルで日常的なことの中にも意味や喜びを見つけるのが上手になってきました。
今はアートの勉強や新しい挑戦をしたいと思っていて、旅行で行ってみたいところもいくつかあります。
フォトグラファーとしてのあなたの仕事について教えてください。どのようにして写真を始めたのか、そして仕事の何が一番好きですか?
デジタルカメラが市場に出回り始めた頃に写真を始めました。幼少期に父がよく写真を撮っていたことが、私にとってインスピレーションになったのだと思います。
2017年頃に初めて一眼レフカメラを手に入れ、オンライン講座や夜間コースで使い方を学び、主に子どもたちの写真を撮って練習しました。子どもたちを撮影するときは彼らのペースに合わせて素早く対応する必要があり、すぐに上達しました。子どもたちの写真を見た ZARA から初めての仕事の依頼を受けました。パンデミック中でにスペインに行くことができなかったため、フィンランドの自宅で子供服の撮影をしました。その間、私はたくさんのことを学びました。
フォトグラファーとして、観察者の役割を担うことが私にはとても合っています。レンズを通して見ることで、分析的な感覚を忘れ、その状態を楽しむことができるのが、私が写真で最も好きなところです。
「できるだけ考えすぎず、気分と快適さを重視してスタイリングするのが好きです。」
カラフルで遊び心のあるスタイルをお持ちですね。インスピレーションはどこから得ていますか?
正確に言うのは難しいですが、観察者としての私の潜在意識は、見たり感じたり経験したりしたことの多くを蓄え、処理しているのだと思います。
ルックを作る際には、あまり考えすぎず、感覚と快適さを優先します。しばしば、気に入っている服の一つを中心に、その日の気分を反映したルックを作ります。バランスを取りつつ、できれば少し対照的な要素も取り入れるようにしています。
最新のトレンドよりも、実際の人々、Pinterest、シリーズ、映画などで見られるタイムレスな個人的なスタイルの方が興味深いですが、トレンドを組み合わせるのも楽しいです。文化がファッションにどのように反映されているかを見るのも非常に興味深いです。
ジュエリーはあなたの生活にどのような役割を果たしていますか?ジュエリーに求めるものや評価するポイントは何ですか?
ジュエリーは私のルックに最後の仕上げを加えてくれるもの。ひとつのディテールが全体のルックにどれほど影響を与えるかを示しています。
私はココ・シャネルの「家を出る前に鏡を見てアクセサリーを一つ外す」というルールをつい守ってしまいます。というのもアクセサリーをつけすぎていると感じることが多いからです。でも他の人がたくさんのジュエリーを身につけているのを見るのが好きなので、わたしももっと大胆になりたいと思っています。ジュエリーは、私のルックをバランスよく、または引き立てるものを選ぶようにしています。
ジュエリーにおいてはデザインと熟練したハンドメイドの技術を評価しています。また、カレワラのすべてのアイテムがもっているような、ジュエリーの背後にあるストーリーも私にとって重要です。
カレワラのセレクションの中でお気に入りは何ですか?カレワラのジュエリーを贈るとしたら、何を誰に贈りますか?
私のカレワラでのお気に入りは、ロウヘタルとミッドサマーナイトローズです。これらのシリーズは自然と伝統的かつ現代的なフィンランド文化を美しく融合させています。シンプルさが魅力のコスモスもお気に入りです。カレワラのジュエリーシリーズが、神秘的で神話的なストーリーを革新的かつモダンな方法で表現しているのは本当に素晴らしいと思います。
私のセラピストに、感謝の気持ちを込めてロウヘタルシリーズのアイテムを贈り、そのジュエリーを通して彼女の中に私が見ている力強い女性像を伝えたいです。また、環境のために働いている妹にはコスモスシリーズの作品を贈りたいです。彼女が自分自身に優しさと感謝の気持ちを持てるように願っています。